振動コンベヤ
輸送・選別・乾燥・洗浄…粉粒体処理プロセスの効率化、合理化に最適。
新素材の登場やニーズの多様化、生産性の向上など一段と高度化が求められている粉粒体処理プロセス。
中でもプロセスとプロセスを結ぶ粉粒体輸送は、より効率のよい輸送が求められています。
シンフォニアテクノロジーの振動コンベヤは、粉粒体輸送に適した独特な振動によって材料を流動化しながら輸送する高性能なコンベヤです。
輸送量や輸送時間の調整も自在で、しかも、輸送しながら乾燥・冷却・選別・洗浄・脱水などの作業が同時かつ連続的に行えます。
材料を選ばない鋼鉄製トラフと強力な振動発生装置の組合せが、食品、化学、薬品、肥料、ガラス、セメント、タバコなどの原料、さらには鉱石、石炭など、粉・粒・塊体を問わず幅広い材料を効率よく輸送処理します。
また、当社の各種振動機器と組み合わせることにより、多様かつ有機的な粉粒体処理プロセスとしてその能力をいかんなく発揮します。
シンフォニアテクノロジーの振動コンベヤは、粉粒体処理プロセスの合理化、高度化を容易に実現します。
BMコンベヤ BM形
バランス形コンベヤ MVCB形
MVコンベヤ MVC形
RVコンベヤ RVF形
パイプ形
スパイラルエレベータ RVES形
ゴムスプリングコンベヤ HRC形
スロープコンベヤ
コントローラ
特長
- 豊富なバリエーション
完全バランス形のBM形から振動モータを駆動源としたRV形、画期的なスライディングコンベヤなど多彩な機種を揃えています。用途や輸送材料によって最適機種をお選びいただけます。 - シンプルな構造
トラフ自体は移動しないで、往復運動によって輸送物に適切な振動を伝えるだけですから機構はきわめて簡単です。そのうえ狭いスペースにもラクに据付けられます。 - 幅広い材料に対応
鋼鉄製のトラフですから、高温材料の輸送や冷却操作なども可能です。材料の粒度・腐食性・硬軟性などいかなる制約も受けません。輸送材料によりステンレス鋼板の使用やライニングなども可能です。 - 乾燥・冷却なども同時処理
輸送しながら乾燥・冷却・選別・脱水など他の操作が容易にできるので非常に効率のよい輸送処理ができます。 - 省エネ
用途やプロセスに合った適正な振動数で運転できるほか、MVCB形、BM形では約半分のモータ容量で操業できるので、消費電力が大幅に節約できます。しかも大きな動力が得られるため、維持費も節減できます。 - 快適な作業環境
防塵用カバーの簡単な取付けで密閉構造となり、微粉体でも飛散することなく輸送できるので、作業環境が一段と向上し快適環境を保ちます。 - 起動・停止がスムーズ
mvcb形・bm形コンベヤの駆動部には独特のゴムばねを使用し、rvコンベヤは電気的制動により停止時の衝撃を防止しますから、きわめて円滑な運転ができます。 - メンテナンスも簡単
回転・摩擦・消耗部分や注油個所が非常に少ないため故障の心配がなく、保守・点検も容易に行えます。
機種一覧表
機種 | 形式 | 特長/用途 | 駆動方式 |
---|---|---|---|
BMコンベヤ | BM | 振動公害のない完全バランスタイプ 微紛・粒紛・塊体など材料を選びません |
三相誘導電動機、偏心シャフト、 スプリングによる共振形 |
バランス形コンベヤ | MVCB | 運ぶ材料を選ばない汎用タイプ。 防振構造で、密閉化もでき用途が広い。 |
三相誘導電動機、偏心シャフト、 スプリングによる共振形 |
MVコンベヤ | MVC | シンプルな構造のローコストタイプ。 長尺輸送、幅狭輸送、乾燥も冷却も自在。 |
三相誘導電動機、偏心シャフト、スプリングによる共振形 (直接反力形) |
RVコンベヤ | RVF | 付着材料も、安定した輸送・供給ができる。 強制振動タイプ。流量調整も容易。 |
ロータリーバイブレータ (振動モータ) による強制振動形 |
RVF-φ | パイプ状トラフの完全密閉輸送タイプ。 気密性を要する材料、飛散性材料に最適。 |
||
スパイラルエレベータ | RVES | らせん状トラフの垂直輸送タイプ。 据付面積は最小、冷却や乾燥もOK。 |
ロータリーバイブレータ(振動モータ) による強制振動形 |
ゴムスプリングコンベヤ | HRC | 振動特性可変式・低床タイプ。 軽量物、小比重粉粒体の輸送に最適。 |
三相誘導電動機、アンバランスウエイト、ゴムスプリングによる共振形 |
機種 | 形式 | 防振効果 (※1) |
振幅 (mm) |
振動数 (Hz) |
最大トラフ長さ (m) (※2) |
取付方法 |
---|---|---|---|---|---|---|
BMコンベヤ | BM | 5(1) | 10~20 | 6.7~10.8 | 120 | 据置 |
バランス形コンベヤ | MVCB | 15~20 | 10~20 | 6.7~10.8 | 30 | 据置 |
MVコンベヤ | MVC | (基準)100 | 10~20 | 6.7~10.8 | 80 | 据置 |
RVコンベヤ | RVF | 10~15 | 2~4 4~6 5~8 |
24.2~29.2 15.8~19.2 12~14.2 |
6 | 据置・吊下 |
RVF-φ | ||||||
スパイラルエレベータ | RVES | 15~20 | 2~4 4~6 5~10 20〜25 |
24.2~29.2 15.8~19.2 12~14.2 8.2〜9.8 |
16(揚程) | 据置 |
ゴムスプリングコンベヤ | HRC | 5~10 | 5~12 | 15.8~17.5 | 6 | 据置 |
1. 防振効果値は、MVコンベヤの振動反力を100とした場合の比較値です。
BM形の(1)は据置足に防振ばねを装備することで、反力が1程度になることを示しています。
2. 最大トラフの長さはトラフ幅により多少異なりますので詳細はご相談ください。
他のコンベヤとの輸送物比較
輸送物 | スクリュー コンベヤ |
バケット コンベヤ |
ベルト コンベヤ |
振動 コンベヤ |
||
---|---|---|---|---|---|---|
名称 | 見掛比重 (T/m2) |
|||||
湿灰 | 0.72~0.88 | × | ● | ● | ● | |
乾灰 | 0.56~0.6 | ● | ● | × | ● | |
セメント | 1.36~1.6 | ● | ● | ● | ● | |
化学薬品 | 研磨性 | - | × | ● | ● | ● |
腐食性 | - | × | ● | ● | ● | |
付着性 | - | × | × | × | × | |
クレイ | 0.56~0.88 | ● | × | ● | × | |
石炭 | 0.8 | ● | ● | ● | ● | |
コークス | 0.64 | × | ● | ● (高温品) |
● | |
コークス灰 | 0.48 | × | ● | ● | ● | |
綿実 | 0.4~0.43 | ● | × | ● | ● | |
粉塵 | 0.4~0.72 | ● | × | × | ● | |
穀粒 | 0.4~0.96 | ● | × | ● | ● | |
重い鉱石 | - | × | ● | ● | ● | |
軽い鉱石 | - | ● | × | ● | ● | |
金属粉 | - | ● | ● | ● | ● | |
岩石 | - | × | ● | ● | ● | |
食塩 | 0.72~1.28 | ● | × | ● | ● | |
砂・砂利 | - | × | ● | ● | ● | |
鋸屑 | 0.24~0.32 | ● | × | ● | ● | |
ソーダ灰 | 0.40~1.05 | ● | × | ● | ● | |
大豆 | 0.72 | ● | × | ● | ● | |
大豆粉 | 0.64 | ● | × | × | ● | |
澱粉 | 0.40~0.64 | ● | × | ● | ● | |
砂糖 | 0.88 | ● | × | ● | ● | |
硫黄 | 0.88~1.0 | ● | × | ● | ● | |
化学肥料 | 0.5~1.3 | × | × | ● | ● | |
過燐酸 | 1.3 | × | × | ● | ● | |
高温物質 | - | × | ● | × | ● | |
粗大ごみ | - | × | × | ● | ● | |
生ごみ | - | × | × | ● | ● |
据付スペースについて
据付スペースについて振動コンベヤ(主にMVCB・BMコンベヤ)をピット内など狭い場所に据付ける場合には、据付後の保守・点検を考慮して設置する必要があります。右にバランス形コンベヤMVCB形の据付例を示します。
- 振動公害の恐れがある場合は別途ご相談ください。
- 架台上、階上に設置する場合は動荷重を考慮してください。
- コンクリートの厚さは、例えば次の場合
MVCB-1050以下:200mm以上
MVCB-1200以上:250mm以上
となります。 - D寸法はBMコンベヤの寸法表を参照してください。
アンカーボルト
E | L | M | S |
---|---|---|---|
M16 | 240 | 63 | 60 |
M20 | 300 | 90 | 60 |
吊下方法
ワイヤー
吊下間が長い場合
ターンバックル
調節がある程度可能
吊下フック
吊下間が短い場合
特殊吊手
特に大形でターンバックルや吊手フックの市販品がない場合
ブラケット部は、図のように締め付けないようご注意ください