振動機

振動フィーダ

微粉から塊体まで自在な切出し能力、多彩な機種で対応

粉粒体プロセス設備の効率化、高精度化にともない、使用されるフィーダも、単に材料の切出し・供給を行うだけでなく、後続プロセスへの流量制御が敏速かつ広範囲に行える高性能な機種が要求されています。
シンフォニアテクノロジーでは、これら粉粒体を扱う産業界の要望に応えるため、独自の振動技術を応用した振動フィーダを製作して、すでに各方面から高い信頼をいただいています。長年の振動技術と、豊富な製作実績から生まれたシンフォニアテクノロジーの振動フィーダはプロセスの合理化と生産性向上を進めます。

振動による輸送現象を利用したシンフォニアテクノロジーの振動フィーダには、電磁振動を利用した《電磁フィーダ》、《リニアフィーダ》と、アンバランスウェイトの回転による振動を利用した《ゴムスプリングフィーダ》の3機種があります。

なお、振動フィーダを選定する場合は、取扱い材料の形状、性質、供給量をはじめ据付条件、稼動条件、ホッパの形状、工場環境などを十分に考慮する必要があります。シンフォニアテクノロジーでは、長年にわたる粉粒体処理プロセスへの納入実績と、厳しいテストに基づいて製作されるこれら豊富な機種構成により、使用条件のいかんを問わず用途・目的に応じた最適な振動フィーダを提供しています。

電磁フィーダ CF/F形

微粉から大塊まで、万能タイプ

ゴムスプリングフィーダ RFH形

高速・大量切出しの大能力タイプ

耐水形電磁フィーダ WF形

駆動部ごと洗浄可能。食品や医薬品等の製造ラインに最適。

微量定量供給装置

高機能材の微量定量供給で連続投入・連続排出を実現

コントローラ

小形タイプフィーダ

小形電磁フィーダCF形

さらに使いやすくなった小形電磁フィーダです

CF-1

CF-2

CF-3

CF-4

耐水形電磁フィーダWCF形

製造ラインの環境衛生を向上
水洗いができる小形電磁フィーダ

WCF-2A

WCF-3

リニアフィーダLF形

微粉も、細粉も安定した直進輸送ができます

LF-30/40

特長

  1. 給量の自動制御が容易
    運転中に制御器のダイヤルを回すだけで、供給量を自由自在に調節できます。また計量機、流量計、温度計および電動機の負荷などと組合せその変動を検出することにより、供給量の自動制御が簡単にできます。特に計量機と組合せて、バッチウェイマシンとして原料の配合に多く利用されています。
  2. 取扱い材料の範囲が広い
    振動フィーダは取扱い材料の範囲が広く、微粉から大塊まで、あらゆる材料を能率よく輸送供給します。また高温材料あるいは摩耗性の大きい材料の供給に適しています。なお、輸送能力では鉄鉱石を毎時6100トンの割合で供給する大形機も製作しています。
  3. 維持費が少ない
    共振現象を利用しているため消費電力が少なく、きわめて経済的です。構造が簡単なため保守・点検の手間もかかりません。また振動を利用しているため、トラフ表面と輸送物の間に摩耗が少なく、長期間使用してもトラフの摩耗はわずかしかありません。
  4. 特殊作業用にも最適
    飛散性の粉末材料の場合には密閉構造に、また、水分の多い材料には付着防止用ライナを、高温材料には水冷ジャケットなどを容易に装備できます。ご要望により防水形、耐熱形なども製作いたします。

機種一覧表

機種 駆動方式 電源 対象材料
電磁フィーダ
CF/F形
電磁振動と板ばねによる共振形 商用単相 微粉から塊体まで広範囲
ゴムスプリング
フィーダ
RFH形
三相誘導電動機
アンバランスウェイトによる共振形
商用三相 粉体、粒体、塊体など
機種 最大
振幅
(mm)
振動数
50/60Hz
(回/分)
最大
供給能力
 (T/Hr)
 (※1)
供給量の調整 起動 停止 計量機
への
適 応
保守
(電気的) (機械的)
電磁フィーダ
CF/F形
1.8 3000/3600 1250 (※2)
30~100%
ゲート開度
傾斜角
瞬時 瞬時 容易
ゴムスプリング
フィーダ
RFH形
7 1000~1150 5000 40~100% ゲート開度
傾斜角
アンバランス
ウエイト
容易 瞬時
可能
容易

1. 最大供給能力は砂(見掛比重1.6)の場合です。
2. F形は、供給量が最大供給量の30%以上の場合、0~100%の間で任意に調整できます。
リニアフィーダについては、振動機器(小形標準シリーズ)のカタログをご参照ください。 

材料別の供給能力

計算できます、材料別の供給能力。

電磁フィーダは、トラフそのものを斜め上下方向に振動させ、材料を供給する独特な方式です。次の計算式は、この電磁フィーダを使用した場合、扱う材料によってそれぞれどれだけの供給能力Q(T/Hr)が得られるかを数式化したものです。トラフは平底開放標準トラフです。最大供給能力は標準砂(見掛比重1.6、水分含有量1%、粒度20メッシュ)を使用した場合で、表1により求められます。

γ:材料の見掛比重
C1:粒度による換算係数(図1)
C2:水分含有量による換算係数(図2)
C3:トラフ傾斜角による換算係数(図3)

ただし、付着性がきわめてひどいものやフラッシュ性のもの、および見掛比重の大きいもの(γ=2.8以上)などは除きます。

トラフと材料の運動図
材料粒度-供給量比曲線(図1)
水分含有量-供給量比曲線(図2)

A=材料そのものが水に溶けない場合(砂、石炭、コークス)
B=材料が水と親和性がある場合(塩、粘土、石膏)

トラフ傾斜角度-供給量比曲線(図3)

電磁フィーダ最大供給能力/表1

形式  最大供給
能力(T/Hr)
トラフ寸法
幅×長さ(mm) 
電圧(V)  周波数(Hz) 振動数(回/分)
CF-1 2 100× 380 100/200 50〜70 3000〜4200
CF-2 5 120× 550 100/200 50〜70 3000〜4200
CF-3 8 150× 610 200 50〜70 3000〜4200
CF-4 25 380× 800 200 45〜60 2700〜3600
F-152BDT 10 200× 610 200/220 50/60 3000/3600
F-212BDT 35 310× 762 200/220 50/60 3000/3600
F-22BDT 50 356× 914 200/220 50/60 3000/3600
FH-22BDT 65 458× 914 200/220 50/60 3000/3600
F-33BDT 100 558×1067 200/220 50/60 3000/3600
FH-33BDT 130 610×1067 200/220 50/60 3000/3600
F-44BDT 220 762×1219 200/220 50/60 3000/3600
F-45BDT 330 914×1524 200/220 50/60 3000/3600
FH-45BDT 440 1219×1524 200/220 50/60 3000/3600
F-55BDT 600 1372×1524 200/220 50/60 3000/3600
F-66BDT 800 1524×1829 200/220 50/60 3000/3600
F-88BDT 1250 1829×1829 200/220 50/60 3000/3600

最大供給能力は砂(見掛比重1.6)平底開放標準トラフ傾斜角度10°下向き、スカート付60Hzの場合です。

材料別供給能力(T/Hr)

形式  層厚
(mm)
トラフ
傾斜
角度
材料名
生石灰 鉄鉱石 石灰石 コ-クス 焼結鉱 化学
肥料
樹脂
ペレット
砂糖 造粒
食品
F-212BDT 100 17 30 22 9 25 16 8 15 7
10° 18 33 24 10 27 17 9 16 8
F-22BDT 120 25 42 32 13 35 22 12 20 10
10° 26 45 34 14 38 23 13 21 11
FH-22BDT 130 31 52 40 17 43 28 15 26 13
10° 33 56 43 18 47 30 16 28 14
F-33BDT 180 53 89 69 28 76 48

25

44 21
10° 56 96 73 30

81

51

27

47

23
FH-33BDT 200 65 108 84 35

93

59 31 54

27

10° 68 118 89 37 98 62 33 57 29
F-44BDT 250

103

173 133 56 147 95 50 86 44
10° 108 188 143 58 157 100 52 92 46
F-45BDT 320

146

244 188 79 208 136 71 122 62
10° 153 264 201 83 222 142 75 130 65
FH-45BDT 360

191

319

247

103 272 175 93 159 80
10° 200 346 263 108 289 185 97 170 84
見掛比重  (g/cm3) 1.0〜1.2 2.1〜2.2 1.4〜1.6 0.5 1.6〜2.0 0.9 0.45 0.8 0.4
水分  (%) 0 0〜10 0〜10 0〜5 0〜5 1〜4 0 0.2 5〜15
粒度  (mm) 2〜30 5〜50 2〜30 15〜75 5〜50 1.5〜4 2〜5 0.3〜1 0.5〜3

能力は蓋付標準トラフ形・50Hzの場合です。60Hzの場合は1.2倍にしてください。

吊下方法

ワイヤー

吊下間が長い場合

ターンバックル

調節がある程度可能

吊下フック

吊下間が短い場合

特殊吊手

特に大形でターンバックルや吊手フックの市販品がない場合

ブランケット部は、図のように締め付けないようご注意ください

ホッパとその取付例

ホッパの形状は、フィーダの供給能力を決定する重要な要因です。形状いかんでは所定の供給能力が得られなくなるからです。そこで、経済的でしかもフィーダの能力を100パーセント発揮させるための理想的なホッパ設計には、次のような点を考慮する必要があります。

1. 材料の流れをスムーズにするため、図の後壁角αは60°以上。同じく前壁角βは(α-5)°としてください。

2. ホッパはT寸法部(喉部)にブリッジが生じやすく、そのためT寸法は…
●粒子径がふぞろいな材料に対しては、最大塊の2.5倍
●比較的粒子径がそろっている材料に対しては、最大塊の4倍としてください。

3. ゲートの開度Bは最大塊の2倍を最小とし、要求される能力に比例して大きくします。
また、Bは材料層厚dの1.2~1.5倍が標準です。dは次の式より求められます。

4. ホッパ開度W寸法は、粒子径がふぞろいな材料に対しては、最大塊の2.5倍とし、比較的粒子径がそろっている材料に対しては、最大塊の5倍としてください。

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